堺市 M様

ご相談の背景

近隣住民様より「強い異臭」の通報があり、管理会社様が確認したところ室内で孤独死が判明。当社へ脱臭・原状回復前の下地処理を含む消臭施工のご依頼をいただきました。
電気が止まっていたため食品が広範に腐敗し、食品腐敗臭遺体由来の腐敗臭、さらにゴミ臭が複合した重度の臭気環境でした。

臭気判定士の見立て(事前評価)

  • 臭気源:体液浸潤部位/長期放置された食品・生活ゴミ
  • 浸潤経路:床クッションフロア(CF)—防音材—下地コンクリートへの深部移行
  • 方針:①物理的除去 → ②薬剤洗浄・下地封じ込め → ③中和・酸化(オゾン)の三位一体で再放散を抑止

施工の流れ

  1. 残置物撤去・一次洗浄
  • 生活ゴミ・食品類を分別撤去。
  • 体液付着箇所は強アルカリ洗剤で一次洗浄し、可視汚染を徹底的に除去。
  1. 内装材の撤去(臭気源の断ち切り)
  • 壁紙クロス/床CFを全面撤去
  • CF下の防音材クッションに体液が広範に浸潤しており、粘着が強くコンクリートからの剥離に時間を要する状態。
  • 臭気再発リスクを残さないよう、時間をかけて完全剥離
  1. 下地コンクリートの深部対策
  • コンクリートに染み込んだ体液を専用薬剤で洗浄
  • その後、コーティング剤「シャダーン」を塗布し臭気を下地で遮断
    • 斫り(はつり)→打ち直しと比べ、短工期かつコスト抑制が可能。
  1. 中和噴霧+オゾン脱臭(トリプル仕上げ)
  • 臭気の種類・強度に合わせて調合した消臭液を全域に噴霧
  • オゾン発生機で12時間運転
    • オゾン反応は濃度・室温・湿度に依存するため、臭気測定器でリアルタイム監視しつつ濃度を適正制御。
    • 立入管理・換気シーケンスを遵守し、安全施工。
  1. 最終確認
  • 臭気の残留・再放散がないかを機器測定+官能評価で確認し、生活空間レベルまで低減を確認。

仕上がりとお客様の声

管理会社様より「短期間でここまで臭いが消えるとは思わなかった」とのお言葉をいただき、無事に引き渡し完了となりました。

当者コメント(臭気判定士)

重度案件では「表層だけの消臭」では再発します。今回は防音材の完全除去下地コンクリートの封じ込めまで踏み込み、中和+オゾン酸化を最適条件で運転したことが成果につながりました。現場の条件(浸潤範囲・建材・温湿度)に合わせて工程を設計・管理することが再発防止の鍵です。

注意事項

  • 物件条件・汚染範囲により工程・時間・費用は変動します。
  • オゾン施工は無人・密閉・換気等の安全管理が前提です。

間取り
賃貸1K
施工内容
腐敗臭・ゴミ臭のトリプル消臭(物理除去+薬剤処理+オゾン脱臭)
作業時間
36時間
消臭機稼働時間
12時間
作業人数
2名
料金
165,000円(税込)

※ 家財道具の搬出・処分代は含まれていません。

Contact

お見積りやご相談は、こちらよりお問い合わせください。

Menu