1. ご依頼背景

孤独死が発見されるまで約3か月が経過しており、密閉性の高いマンションの最上階角部屋という立地条件から、異臭が廊下に漏れ出るまで気付かれるのが遅れました。近隣住民からの異臭トラブルをきっかけに発見され、管理会社様を通じて親族のご依頼者様よりお問い合わせをいただきました。

2. 初期作業：壁紙・床材の剥離と撤去

室内にこもる臭気を完全に取り除くため、全ての壁紙クロスと床材（CF・絨毯）を剥離撤去しました。
特に絨毯は体液が深く付着しており、作業中に外部へ臭気を拡散させないよう慎重に進めました。剥離後、基礎コンクリートにも体液の付着が確認され、臭気レベルが非常に高く、深刻な状態でした。

3. 次工程：表面洗浄と「シャダーン」塗布

体液付着部分には専用の強力洗浄剤を使用し、徹底的な洗浄を繰り返しました。洗浄後には、特殊なコーティング剤「シャダーン」を塗布し、臭気の完全遮断を実施。さらに建具（扉・窓・棚・サッシなど）を丁寧に拭き上げ、臭気分子を隅々まで取り除きました。

4. 仕上げ：オゾン脱臭

消臭液を室内全体に噴霧後、オゾン脱臭機を最適に配置し燻蒸を開始しました。特に臭気が強かったため、消臭液の噴霧・オゾン燻蒸・換気を数日間にわたり繰り返し、徹底的な脱臭作業を行いました。

5. 結果とお客様の評価

作業完了後、ご依頼者様と管理会社様に仕上がりをご確認いただき、高い評価とご満足をいただきました。

6. まとめ

腐敗臭（孤独死）の臭気は、アンモニアや硫化水素、脂肪酸類（プロピオン酸、吉草酸など）や揮発性アミンといった複合臭が特徴です。このような難易度の高い臭気に対応するためには、専用洗浄剤やコーティング剤、ハイスペックなオゾン脱臭機を組み合わせた施工が不可欠です。当社ではこれらの技術を駆使し、短期間での効果的な消臭を実現しています。

ご相談やお見積りはお気軽にお問い合わせください！